聞きなれない言葉かと思います。
【ウィンドートリートメント】
窓のトリートメントって…何だとお思いですか?
カーテンやブラインド、シェードなどを使って窓まわりをしつらえることを
ウィンドートリートメントと言います。
窓装飾プランナーの認定バッヂにも
Window Treatment Planner とあります。
今日ははじめに
窓装飾の歴史のお話をさせてくださいね。
日本の歴史の中でカーテンが使われるようになったのは明治時代のことです。
文明開化でヨーロッパ文化に影響を受けた洋風建築が建てられるようになり、そこには西洋から伝わったカーテンが取り付けられました。
ただこのときはまだ一部の上流階級にしか普及しておらず、明治、大正、昭和前期の一般家庭ではふすまに障子、ガラス戸に雨戸を付けるくらいでした。
日本の歴史の中で、カーテンが一般家庭に普及したのは1950年半ばになります。
終戦からおよそ10年、急速な経済発展が始まり、都市部に人口が集中するようになった時代です。
都市部の住宅は急速に増え、同時にテーブルとイスで食事をするスタイル、ベランダに面して部屋が並ぶライフスタイルが広がりました。
【茶の間】から【リビングルーム】への移行が日本にカーテン文化をもたらしたといえます。
その後日本は経済成長し、人々はどんどん【豊かな暮らし】を求めるようになります。
食事や衣服に続き、上質なライフスタイルを楽しみたいという人が増えてきます。
その中で窓装飾の多様化、カーテンだけでなくブラインド、ローマンシェード、ロールスクリーンなど多彩な窓装飾がされるようになりました。
空間を構成するアイテムの中で、
私たちにとって窓まわりは最も身近で選択の自由度が高い分野です。
カーテン以外にも、シェードやブラインド、ロールスクリーンなど多彩なアイテムがあり
またその素材、色柄、他のインテリアとのコーディネートなど、無限の可能性があります。
また、これらの装飾的な意味だけでなく遮光や遮熱、防音など機能的な面も窓装飾の重要な役割のひとつです。
装飾的、機能的に最適な窓装飾を選ぶ、というのは意外と難しいことです。
様々な知識もいりますし、機能だけではなくやはり見た目も大切。
毎日ともに生活をするインテリアの一部ですから、日々心が豊かになるアイテムを選びたい。
こういった背景から窓装飾プランナーの資格が2014年に創設されました。
様々なアイテムの中から、個々のお客様のニーズに合わせた最適なアイテム選びをお手伝いするのが窓装飾プランナーのお仕事です。
決して資格がなくてはカーテンは売ってはいけない
シェードを勧めてはいけない、というわけではありません。
ただ私はこの資格にはとても意味があると思っています。
もちろんお客様に対しては、専門家であるということの見える証になります。
そして、資格を取るための勉強を積み重ねることは並大抵のことではなく、
その積み重ねと、資格を取得したという自信はまた自身の仕事のスキルアップにつながると思うからです。
勤め先のお店からの勧めで、あまり乗り気ではなく試験を受けられる方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。
ですが
試験勉強をすること、資格を取得すること、
必ず自分のこれからの役に立ちます。
頑張った分必ず結果はついてきますよ。
9月の試験まで、頑張ってください。応援しています。
そして、カーテンなど窓まわりのインテリアを見直したいと思われる方も
ぜひぜひ窓装飾プランナーのいるお店でご相談くださいね。
知識豊富なプロが的確にアドバイスしてくださいます。
みなさんの窓まわりが充実し心豊かになるものでありますように。
縫製工場の 隠れ窓装飾プランナーより。