オーダーカーテンと既製カーテンは何が違うのかご存知ですか?
窓のサイズが特注だからオーダーカーテンなのでしょうか。
規格内の窓であれば既製カーテンでいいじゃないって思われますか?
そもそも全く同じものならお手頃な方を選びますよね。
オーダーカーテンは既製カーテンよりも敷居が高いイメージがあるかと思います。
ですが違いを知っていただくと、その価値はきっとご納得いただけると思います。
違いを知った上で
カーテンを選びましょう。
オーダーカーテンの縫製工場に勤める私ですが、できるだけ客観的にその違いをお話したいと思います。
オーダーカーテンと既製カーテンの違いは
大きく分けると
① スタイル、それによって生地をどれくらい使うのか
② 芯地の違い
③ 耳、裾の縫製の違い
④ リピート(柄)合わせの美しさ
⑤ 裏地付き加工が可能かどうか
このような点だと思います。
今日はまず
① スタイルのお話をさせていただこうと思います。
カーテンには【ヒダ倍率】という言葉があります。
1.3倍ヒダ、1.5倍ヒダ、2倍ヒダ、2.5倍ヒダ、3倍ヒダ…
この【ヒダ倍率】は何を示すかというと、カーテンの仕上がり幅(レールの端から端まで+ゆとり)に対して何倍の生地を使ってカーテンを仕立てるか、という倍率になります。
ですから1.5倍ヒダよりも2倍ヒダの方が生地をたっぷり使い、その結果リッチなウェーブが出るということです。
ただ、倍率が高ければ良いかと言えば決してそういう訳ではありません。
例えば大胆な大柄の生地ですとヒダを取らないフラット仕様が向いています。山を取ると正面から見たときに柄が歪んでしまうからです。
スタイルと倍率の関係は
仕上がりサイズに対して
フラット仕様は1.1〜1.3倍ほど
二つ山は1.5倍
三つ山は2〜3倍
の生地を使います。
ご希望のイメージや選ばれる生地によって最適なスタイルがあります。
上に書いたような様々なスタイル(上記以外にももっとあります)が選べるのはオーダーカーテンの楽しみです。
専門家のアドバイスを受けながら、生地を選び、スタイルを選ぶことができるのです。
オーダーカーテンはぜひ窓装飾プランナーのいるお店でお尋ねくださいね。窓を含むインテリア空間も踏まえたうえでのアドバイスをいただけるはずです。
さて一方、既製のカーテンです。
袋に入って2枚組で売られていることが多いですよね。在庫さえあればすぐに購入可能なところはひとつの魅力と言えるでしょう。
今はネット販売も盛んです。
お値段は生地によってもピンキリですが、やはりオーダーカーテンよりはお手頃なものが多いようです。
既製カーテンはほとんどが1.5倍二つ山仕様です。
違いを見比べやすいようにオーダーカーテンと既製カーテン、それぞれの二つ山仕様を比べてみましょう。
大きく違うのはその山のつまみ方。
既製カーテンの山は中央だけを寄せて留めてあります。
正面から見るとリボンが縦になったように見えますね。
そして下の写真はオーダーカーテンの二つ山。
しっかりと山が立っています。
そのおかげでプリーツが美しくでるのです。
遠目に見てもその違いはよくわかりますよ。
比べてみましょう。
【既製カーテン 1.5倍 二つ山】
そして
【オーダーカーテン 1.5倍 二つ山】
どちらも倍率は1.5倍、山は二つ山なのですが、見た目にこれだけ違いがでます。
どうでしょうか。
オーダーカーテンと既製カーテンの違いに、ほんの少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです(*^^*)
細かく、詳しくお話したいので
続きは何回かに分けてお話したいと思います。
明日はオーダーカーテンと既製カーテンの【芯地の違い】をお話しますね。
※写真のカーテンは私が勤める工場で作成したものではありません。メーカー様への守秘義務を考え、自宅のカーテンを撮影しています。
生地が同じならもっとわかりやすいのですが、ご用意できなくてすみません。
それでは、今日も良い一日を♪
お気をつけていってらっしゃい。
5/10 12:10 訂正
既成カーテン→既製カーテン に誤字訂正しました。
既成…現実にそうなっていること
既製…前もって製造されているもの
ご指摘感謝します。
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